
「相手の力を利用して関節を決めていくため、手数もかなり細かくて早い」——清野菜名さん本人がこう語るように、そのアクションは女優が「こなす」レベルをはるかに超えています。
身長163cmの細身の体から繰り出されるパンチ、蹴り、アクロバット。
スタントなしでこれほどのアクションを見せられる女優は、日本に何人いるでしょうか。
この記事では、清野菜名さんのアクションが「本物」である理由を、幼少期の運動歴・坂口拓監督のもとでの本格訓練・作品ごとのトレーニング内容まで、インタビューや公式情報をもとに徹底的に掘り下げます。
清野菜名のアクションがすごい3つの理由|運動神経のルーツを解説【2026年版】
清野菜名ちゃんアクションが凄くて好きな女優さんや pic.twitter.com/sXTw58LB1N
— ショウ (@sy0sh0906) June 5, 2020
清野菜名さんのアクションを初めて見た人が必ず口にするのが「本物感」です。
動きを真似しているのではなく、体の芯から繰り出される力強さと速さがあります。その土台は3つの要素で作られています。
理由①|母親は全日本クラスのバレーボール選手——DNAレベルの運動神経
清野菜名さんの母親はバレーボールの元全国大会出場選手であり、清野さん自身も「母には足の速さで勝てなかった」と語るほど高い運動能力を受け継いでいます。
中学生になった清野さん本人もかなわないほどの俊足だったとされており、運動能力は遺伝的な土台の上に成り立っています。
保育園時代から男子に交じってドッジボールをしていたというエピソードからも、幼少期から体を動かすことが日常だったことがわかります。
スポーツ選手としての素地は、芸能活動を始める前からすでに完成されていました。
理由②|陸上全国大会出場——小学生時代に培われた身体能力
小学校時代の清野さんは走り高跳びで160cmを記録(当時の小学生女子日本記録に並ぶ好記録)し、全国大会で見事6位入賞を果たしました。
将来の選択肢として「スポーツ選手か芸能人」を考えていたほど、どちらの道でも通用する能力を備えていました。
高校受験でも陸上競技の推薦で受験できるほどの実力があったにもかかわらず、芸能の道を選んで単身上京した決断は、その後のキャリアを考えると非常に大きな分岐点でした。
理由③|高校3年間アクション部で基礎を徹底的に磨く
進学先は芸能・芸術の専門校「日本芸術高等学園」。
ここでアクション部に所属し、3年間みっちりと基礎を叩き込みました。
バク転や殺陣といった高度な技術は、一朝一夕では身につきません。
3年間の継続的なトレーニングが、後の本格的な養成所訓練の土台になっています。「継続は力なり」を体現したキャリアの原点がここにあります。
清野菜名の格闘技トレーニング全貌|師匠・坂口拓のもとで何を学んだのか
「今日俺のアクションは普段のアクションとはまた違って、相手の力を利用して関節を決めていくため、手数もかなり細かくて早いんです」と語る清野菜名さん。
「撮影本番の日までずっと落ち着かなくて、何回練習してもできているのかな?という不安がありました」とコメントしています#今日から俺は pic.twitter.com/nksLnNzwZf — アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) September 13, 2024
アクションへの入口|映画『バイオハザード』のミラ・ジョボヴィッチに衝撃を受ける
上京間もなくストレスを溜め込んでいた時期に偶然観た映画『バイオハザード』。
主人公ミラ・ジョボヴィッチの壁を蹴って上るアクションに「ヤバ!私もやりたい」と衝撃を受けたことが、本格的なアクション訓練への入口になりました。
ストレス発散のために始めたアクションレッスンが人生を変えることになるというのは、才能と環境が偶然に噛み合った瞬間といえます。
上京間もない頃に偶然観た映画『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチのアクションに衝撃を受け、高校2年生の時に1年間、アクション養成所にてアクション監督・坂口拓のもとでボクシングや立ち回り、アクロバットなどの本格的なアクション訓練を受けた。
師匠・坂口拓とは何者か|ニコラス・ケイジに認められた世界レベルのアクション監督
清野菜名さんの師匠・坂口拓さんは、ハリウッドでニコラス・ケイジに「お前は世界一のアクション俳優だ」と言わしめたほどの実力者です。
映画『キングダム』で左慈役を演じたアクション監督・俳優で、山崎賢人さんも「坂口さんみたいな人はいない」と評価しています。
高校2年生から卒業までの1年間、清野さんは坂口拓アクション養成所に通い、以下のスキルを徹底的に叩き込まれました。
- ボクシング:打撃の基礎と体重移動の技術
- 殺陣(たて):刀・武器を使った日本式アクションの基礎
- アクロバット:バク転・側転などの体操系技術
- 立ち回り:複数人相手の動線と間合いのコントロール
高校1年生の時にアクションを教えてもらいたくて、坂口拓さんに会いに行ったんです。
そこから毎日一緒にボクシングを練習しましたね。高校2年生の時は坂口さんのアクション養成所にも通って。 MovieWalker — 清野菜名インタビュー
「毎日一緒にボクシングを練習」という言葉が示すとおり、養成所通いだけでなく個別指導に近い形で鍛えられたことが、他のアクション女優との差を生んでいます。
園子温監督との出会いがアクション女優としての転機になった理由
鍛え上げたスキルを持ちながらも、思うように仕事が来ない時期が続きました。
「この仕事は私には向いていない。辞めよう」と思い悩んでいた頃、たまたま受けた園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』オーディション。
当初ヒロインオーディションには落選したものの、アクション演技の圧倒的なキレを目の当たりにした園監督が、その場にあったアクション用のマットを指して急遽スタント枠での再審査を行い、ヒロインへ大抜擢しました。
「アクションをやっている時の君は輝いている」——そしてヒロインに急遽大抜擢した。
辞めようとしていたタイミングで、自分の最大の武器を認められてヒロインに抜擢される——このエピソードは清野さんのアクションへの真剣さと、それを積み重ねてきた時間の重さを物語っています。
作品別トレーニング内容|映画ごとに何ヶ月・何を鍛えたのか
映画『キングダム2』|3ヶ月の特訓で「人間離れした動き」を習得
帰省しながら車ん中で今更キングダム見たんだけど、清野菜名がめちゃくちゃカッコよくてイメージ変わったわ pic.twitter.com/2dprt4WYOB
— YAS (@YAS729475483322) August 15, 2024
羌カイ役で披露した「巫舞(みぶ)」と呼ばれる舞うような剣術のために、3ヶ月にわたる専門トレーニングを積みました。
「ジャッキー・チェンの映画に出てくる修行シーンのようなメニューで体を追い込んだ」と語っており、人間離れした動きを目指して体を限界まで追い込んでいます。
プロデューサーから「羌カイ役は清野さんしかいない」と太鼓判を押されたこの役は、坂口拓監督のもとで積み上げてきたすべてのスキルが集約された集大成といえます。
ドラマ『今日から俺は!!』|関節技・打撃を組み合わせた複合アクション
「今日から俺は!!」の清野菜名の”昭和のアイドル”感、唯一無二すぎてずっとかわいい。
pic.twitter.com/ukGCPiB5lx — ENTETU (@ENTETU4) November 2, 2024
80年代の聖子ちゃんカットで武道家の娘・赤坂理子を演じたこのドラマは、清野さんのブレイク作となりました。
本人が語るように「相手の力を利用して関節を決める」技術と、手数の多い素早い打撃を組み合わせた複合アクションが特徴で、「撮影本番の日まで落ち着かなくて、何回練習してもできているのかな?という不安があった」と語っています。
それほどの不安を感じながらも完璧なアクションを見せたことが、第7回ジャパンアクションアワードベストアクション女優最優秀賞という結果につながっています。
映画『TOKYO TRIBE』|19歳でヒロインに抜擢され体当たり演技
返信ありがとうございます。
自分は「TOKYO TRIBE」という映画を観て、清野菜名さんは絶対アクションで生かすべき女優だと思っているんですよね。 pic.twitter.com/9104amahqT — 404 Not found (@TQ8gn6ShIVgZCvA) November 28, 2023
19歳でのヒロイン大抜擢作。
大胆な体当たり演技と華麗なアクションシーンで一躍脚光を浴び、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。清野さんのアクション女優キャリアの原点となった作品です。
清野菜名のアクション受賞歴まとめ|ジャパンアクションアワード3度受賞の実績
清野菜名さんはジャパンアクションアワードでベストアクション女優賞を3度受賞しています。
日本の女優でこれだけの受賞歴を持つのは非常に稀です。
| 年 | 回 | 作品 | 賞 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 第3回 | 映画『TOKYO TRIBE』 | ベストアクション女優賞 |
| 2016年 | 第4回 | 映画『東京無国籍少女』 | 最優秀賞 |
| 2019年 | 第7回 | ドラマ『今日から俺は!!』 | 最優秀賞 |
特に『東京無国籍少女』では初主演作品で血まみれになる激しいアクションを体当たりでこなし、最優秀賞を受賞。
女優としての演技とアクション技術を高い次元で両立させたことが評価されています。
清野菜名のアクションを支えるトレーニング習慣|体幹・柔軟性・日常ケア
これだけのアクションを継続してこなすためには、撮影期間外の日常的なボディメンテナンスも欠かせません。
清野さんが実践していることとして知られているのは以下です。
- 体幹トレーニングの継続:アクションの安定性と軸を作る体幹は、日常的に鍛え続けています
- ストレッチ・柔軟性の維持:蹴りの高さやアクロバットには股関節・ハムストリングスの柔軟性が必須
- 役作りごとの専門訓練:作品に合わせて剣術・格闘技・アクロバットと専門家のもとでトレーニング内容を変える
- コンディション管理の優先:撮影を安全にこなすために体の状態を常に把握する習慣
清野さんのアクションは「役作りのための特訓」を土台で支える、長年のアクロバット経験と、関節の可動域を最大化させる日常のメンテナンスによって支えられています。
清野菜名のアクション体型を作るトレーニングを自宅で真似するなら
清野菜名さんのようなしなやかで力強い体を目指すなら、体幹・柔軟性・筋持久力の3つを鍛えることが近道です。
自宅でできる基本メニューを紹介します。
体幹トレーニング(週3回・各10分)
- プランク:30秒×3セット(腰を反らさず体を一直線に)
- サイドプランク:左右各20秒×2セット(体幹の側面を鍛える)
- バードドッグ:左右交互10回×2セット(体のバランス能力を高める)
柔軟性トレーニング(毎日・各5分)
- 股関節ストレッチ:開脚を毎日30秒キープ
- ハムストリングスストレッチ:前屈を毎日30秒キープ
- 肩甲骨まわし:前後各10回(上半身の可動域向上)
アクションで最も重要な「軸のブレない体幹」と「蹴りに必要な股関節の柔軟性」は、特別な器具なしに自宅で鍛えられます。
まずは毎日のストレッチから始めることが、清野菜名さんに近づく第一歩です。
体幹トレーニングやストレッチを毎日続けるなら、クッション性の高いヨガマットが一枚あると続けやすくなります。
硬い床でのプランクは肘や膝が痛くなりやすいので、15mmの極厚タイプがおすすめです。清野さんのようなしなやかな体幹を作るトレーニングを、まず環境から整えましょう。
体幹トレーニングやストレッチ後の筋膜リリースには、大小2サイズのフォームローラーが便利です。
清野さんのようなしなやかな体を目指すなら、トレーニング後のケアも欠かせません。
まとめ|清野菜名のアクションは「生まれ持った才能×徹底した鍛錬」の結晶
清野菜名さんのアクションがなぜすごいのかを一言でまとめると、「才能の土台の上に、10年以上かけて積み重ねた本物の技術がある」からです。
全日本クラスのバレーボール選手を母に持ち、陸上全国大会に出場し、高校3年間アクション部で基礎を磨き、世界レベルの師匠・坂口拓のもとで1年間本格訓練を受け、そして辞めようとした瞬間に才能を認められてヒロインに抜擢された。
これだけの経歴があって初めて、あのアクションが生まれます。
「撮影本番まで落ち着かなくて、何回練習してもできているのかな?という不安がある」と語る清野さんの言葉は、どれだけの積み上げがあっても真剣に準備し続ける姿勢を示しています。
その姿勢こそが、3度のジャパンアクションアワード受賞という結果につながっているのです。
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